腰痛には、けん引療法とよばれ、病院でおこなう治療法があります。けん引療法は、骨盤けん引が一般的でしょう。骨盤にゴム状のものをかけて引っ張るのが、骨盤けん引です。
けん引療法には、リズミカルに引っぱる間欠けん引と、ずっとおなじ力で引っぱり続ける持続けん引の二種類があります。
けん引療法のなかでも、間欠けん引は、よく外来診療で行われます。背骨のまわりにある筋肉をしっかりと伸ばして、椎間関節への圧迫を減らしながら、血行をよくすることができます。
けん引療法のなかで、持続けん引は、急激な痛みをともなうような腰痛で入院したときなどに行われます。筋肉をしっかりと伸ばし、安静のために行う治療法です。
けん引療法は、あおむけになって行います。これは間欠けん引も、持続けん引もおなじです。そのさいに、股関節やひざを立てながら、腰をそらさないように注意します。
変形性脊椎症といった
腰痛には、けん引療法の効果があるでしょう。しかしけん引療法では、椎間板ヘルニアの原因になっている髄核の状況は改善されません。高齢者によく起こる椎間板の狭さや、背骨の変形といった症状にも、けん引療法は合いません。
さらに、高齢者には骨粗しょう症という問題もあります。骨が弱くなっているときには、けん引療法が危険なこともあります。